1914-2007Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)はデンマークを代表する家具デザイナーです。日本でも大変人気の高いデザイナーであり、生涯に500脚以上の椅子をデザインしたと言われています。1914年に生まれ、14歳で家具職人の下で修行を始め、17歳でマイスターの資格を取得。 1936年より美術工芸学校でデザインを学びました。卒業後、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)の事務所に勤務し、デンマーク・オーフス市庁舎の家具デザインの設計に携わりました。 1984年にデンマーク女王よりナイトの称号を得ています。1995年には生まれ故郷の南ユトランド半島トゥナーにウェグナー美術館が開館しました。 2007年、92歳で逝去。1943年に中国の明の時代に作られたイスを改良して誕生した「チャイニーズ・チェア」を始め、世界で50万脚以上が販売されている「Yチェア」や、“イスの中のイス”と異名を持つ「ラウンドチェア(通称ザ・チェア)」など、時代を超えて愛される数々の名作を生み出しています。 大きな転機となったのが、1960年のアメリカ大統領選のテレビ討論の際にケネディ大統領が「ザ・チェア」を使用したことにより、ハンス.J.ウェグナーの名は作品と共に世界中で知られるきっかけとなりました。 その当時はウェグナーに限らずフィンユールも北欧での成功の前にアメリカで成功をおさめたことによるミラー効果で、現地北欧でも認知されたというケースも多かったようです。