コレクション: Vilhelm Lundstrøm

1893-1950

Vilhelm Lundstrøm(ヴィルヘルム・ルンドストローム)は、20世紀デンマーク美術を代表する画家です。

コペンハーゲンに生まれ、デンマーク王立美術アカデミーで学んだ後、1910年代にパリへ滞在し、セザンヌやピカソの影響を受けました。 帰国後は、これらの前衛的表現を北欧的な感性と結びつけ、簡潔で構築的な絵画様式を確立しました。

ルンドストロームは主に静物画を制作し、瓶、壺、果物、テーブルなどの日常的なモチーフを、幾何学的で重量感のある形態として描いたことで知られています。 色彩は灰色や土色、くすんだ青などに抑えられ、明確な輪郭と量感によって対象の存在感が強調されています。 画面は抽象化されつつも完全な抽象には至らず、対象と空間の均衡、秩序、静けさが重視されています。

1910年代後半には、前衛的芸術雑誌「Klingen(1917-1920)」を中心とする芸術家グループの中核として活動しました。 同誌は、絵画・彫刻・建築・工芸・デザインを横断してモダニズムを紹介する重要な媒体であり、ルンドストロームはデンマークに国際的前衛美術を定着させる役割を果たしました。 この活動を通じ、陶芸家・デザイナーのAxel Salto(アクセル・サルト)と深い関係を築き、フォルムや量感を重視する造形理念を共有しました。

代表作の一つである「白い壺とオレンジの生物(1932-1933年頃)」は幾何学的に簡素化された壺やオレンジ、本を落ち着いた背景上に配置しています。 白とオレンジの対比による色彩の調和、形態の純粋化、光と影による立体感の表現が特徴で、モダニズム的静謐さと秩序を体現した作品です。

後年、ルンドストロームは王立デンマーク美術アカデミーの教授を務め、後進の育成にも貢献しました。 彼の抑制された色彩感覚と構築的な造形思考は、絵画の領域を超えて影響を及ぼし、家具デザイナーのフィン・ユールにも大きな影響を与えたとされています。 ルンドストロームは、北欧的モダニズムの基礎を築き、デンマーク美術とデザイン双方に影響を与えた重要な存在として評価されています。

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    Vilhelm Lundstrøm Still life Woodcut ランドストローム ルンストローム デンマーク 現代美術 木版画 リトグラフ
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