今日も現存するデンマークで最も古い家具工房です。デンマークのクラフトマンシップの象徴ともいわれます。家具職人のRudolph Rasmussen(ルドルフ・ラスムッセン)が1869年にコペンハーゲンに工房を設立しました。デンマーク王室御用達としても知られ、デンマーク家具の最高峰として知られています。また公共施設の家具や個人からの注文も受け礎を築き、Mogens Koch(モーエンス・コッホ)、Jørgen Rud. Rasmussen(ヨルゲン・ルドラスムスセン)、Kaare Klint(コーア・クリント)、Mogens Lassen(モーエンス・ラッセン)、Poul Kjærholm (ポール・ケアホルム)などデンマークを代表するデザイナーの家具を製作してきました。ポール・ケアホルムの自邸や、同じくデンマークを代表する家具メーカーであるPP Møblerの会長室などで使われていることからも、デンマークにおける同社への信頼と憧れの高さがうかがえます。製品を製造する技術や素材には妥協を許さない老舗ならではのこだわりを持つ一方で、材料の安定確保と自然保護のため、木材の産地への支援や樹木の伐採の度に計画的な植樹を行うなど、先進的な取り組みにいち早く着手する企業でもあります。現在でも木材を乾燥させるところから始まり、一貫して工房の中で家具の製作を行っています。創業から続く卓越した木工の技術にて高い耐久性をもつ家具の数々を世に生み出し続けています。 2011年にCarl Hansen&Søn(カール・ハンセン&サン)により買収されました。