コレクション: Ole Wanscher

1903-1985

Ole Wanscher（オーレ・ヴァンシャー）はデンマークを代表する家具デザイナーのひとりです。

美術史家の父Vilhelm Wanscherと画家の母 Laura K. Baagøe Zeuthenの間に生まれました。

デンマーク王立芸術アカデミー家具科でKaare Klint（コーア・クリント）の下でデザインを学び、1929年に独立します。クリントの後継者として王立芸術アカデミー家具科の教授にも就任。デンマークのデザイン界を牽引してきた存在であり、家具研究の著書も多くアカデミックなデザイナーとして知られていました。

名工A. J. Iversen（AJ・イヴァーセン）やRud Rasmussen(ルド・ラスムッセン)と共に、ローズウッドやマホガニーの高級木材を使用したモダンクラシックな作品を発表してます。特に硬い材質であるローズウッドを用いて、より細身で繊細な造形を生み出すことを可能にしました。

また、師であるコーア・クリントのように18世紀の英国から中国、古代エジプトなどまざまな歴史から影響を受け、1957年に発表された「エジプシャン・スツール」はヴァンシャーがデザインした中でも最も有名な作品です。

クリントやヴァンシャーによってデンマーク家具デザインの礎が築かれたと言えるでしょう。