Mogens Kold(モーエンス・コルド)は、20世紀のデンマークを代表する家具メーカー Mogens Kold Mobelfabrik(モーエンス・コルド工房)を設立した人物です。 そのルーツは1914年に創業されたKold家の製材所「Kold Savvark」にあり、1950年に モーエンス・コルド自身が父マーティン・コルドの事業を受け継ぎ、家具工房として独立・設立 しました。 彼が率いたMogens Kold Mobelfabrikは、デンマーク・モダンデザインの黄金期における有力メーカーとして、機能性と美しさを備えた高品質の家具を生み出し、国内外で高く評価 されました。 特に1950~60年代には、Arne Hovmand-Olsen(アルネ・ホフマンド・オルセン)やIb Kofod-Larsen(イプ・コフォド・ラーセン)、Nanna Ditzel(ナナ・ディッツェル)など当時の著名デザイナーと協働し、ダイニングチェア、ラウンジチェア、テーブルやキャビネットなどの北欧モダンの名作家具を次々と世に送り出しました。 1970年代には デンマーク初のデザインセンター設立にも関わるなど家具製造を超えたデザイン振興にも寄与した人物とされています。しかし、1980年代後半に息子のSoren Koldに経営を引き継いだ後、国際市場での需要低迷などの影響を受け、1990年代初頭には工房の生産が終了しました。 現在でもMogens Koldの製品はコレクターの間で人気が高く、デンマーク家具デザイン史における重要なメーカーのひとつです。