1970- Louise Campbell(ルイーズ・キャンベル)はデンマークを代表する家具デザイナーのひとりです。 デンマーク人の父と英国人の母を持ち、1992年にロンドン・カレッジ・オブ・ファーニチューとデンマーク・デザイン・スクールでインダストリアル・デザインを学んでいます。卒業後の翌年に自身のデザインスタジオを設立しました。キャンベルの実験的で遊び心の作品は2000年前後の新しい時代のデザイナーの中でも群を抜いて注目されたデザイナーでした。キャンベルの大きな起点となった作品が「プリンスチェア」です。その名前の通り、デンマークのフレデリク皇太子のための椅子をデザインするコンペに出展された椅子です。残念ながらコンペでの優勝は逃したが、翌年2003年のコペンハーゲン見本市に再出品され、蝶のような美しいフォルムのチェアは多方面で話題となりエルデコデザインアワードを獲得した。 その後2005年にHAY(ヘイ)によって製品化され、HAY初期の名作として現在も高い人気を誇る作品です。またさらに「プリンスチェア」はMoMA(ニューヨーク近代美術館)にも永久コレクションされるに至りました。また特に人気が高い作品としてルイスポールセン社のペンダント照明「LC Shutters(エルシー シャッターズ)」や「Collage(コラージュ)」が挙げられます。女性らしい優しいデザインは新しい北欧デザインの魅力を作り出したと言えるでしょう。彼女が協力した企業には、Louis Poulsen(ルイス ポールセン), HAY(ヘイ, Royal Copenhagen(ロイヤル コペンハーゲン), Holmegaard(ホルムガード), Stelton(ステルトン), Muuto(ムート),Zanotta(ザノッタ)などが挙げられます。常に素材に対するこだわりを見せながらも自然をモチーフにした愛らしいデザインは現在も多くの方々に愛されています。