1912-1986 Kurt Østervig(カート・ウストヴィ)は家具デザイナーとしては異色の経歴を持っており、Odense Steel Shipyardで造船技師としての教育を受けました。 その後すぐに家具デザイナーとして転身し、1930年代から1940年代に掛けて活躍したE. Knudsen(E. クヌーセン)のデザインスタジオを経て1946年にフリーの家具デザイナーとして自分のスタジオを持ちJason Møbler, Brande Møbler, KP Møblerなど当時デンマークの有名メーカーと仕事をし、様々なタイプの家具をデザインしました。特に脚部にはウストヴィらしい特長を感じることができます。彼のデザインはホテル、船室、映画館、特別養護老人ホームなどにも特注家具として多く残されています。 特にオーク材と革のコンビネーションを得意としKP Møblerで製造されていたKP180キャビネット、KP179サイドボードが有名です。 1960年代にJason Møblerの為にデザインされたStrit Chair (尖った椅子)はニューヨーク近代美術館に展示され、彼を有名デザイナーの一人とするきっかけとなります。現在でもデンマーク本国はもちろん、アメリカ、日本などで彼の作品はコレクターズアイテムとして高い知名度を誇っています。