1886-1958 Kay Bojesen(カイ・ボイスン)は、20世紀のデンマーク・デザインを代表するデザイナーの一人であり、とりわけ木製玩具の分野で国際的な評価を確立しました。 親しみやすく温もりのある造形は、子どもから大人まで幅広い世代に愛され続けています。 カイ・ボイスンは銀細工師として修業を積み、Georg Jensen(ジョージ・ジェンセン)の工房で金属工芸を学びました。この経験により、精度の高い造形感覚や素材への深い理解を身につけ、それが後のデザイン活動の基盤となります。やがて木という素材の持つ柔らかさや表情の豊かさに魅了され、人の感情に寄り添うデザインへと表現の幅を広げていきました。 1934年に発表された代表作「モンキー」をはじめ、「ゾウ」や「クマ」などの木製玩具は、シンプルで無駄のないフォルムと、動かして遊べる可動構造を特徴としています。 玩具でありながら高い造形性を備え、遊び道具としての機能と、インテリアとしての鑑賞性を兼ね備えている点が大きな魅力です。 カイ・ボイスンは「良いデザインは人を幸せにする」という信念のもと、日常に喜びや笑顔をもたらすものづくりを追求しました。彼の作品は現在も生産され続け、デンマーク・デザインの人間味と温もりを象徴する存在として、世界中で親しまれています。