デンマークの家具デザイナー Henry(Henning)Kjærnulf(ヘンリー/ヘニング・ケアヌルフ) は、1960年代を中心に活躍したミッドセンチュリー期の家具デザイナーです。 公式な伝記情報は極めて少なくオーデンセに拠点を置き、デンマーク王立芸術アカデミーで学んだとされています。キャリア初期には Bruno Hansen(ブルーノ・ハンセン)、Nyrups Møbelfabrik(ニルップ・モーべルファブリック)、Vejen Møbelfabrik(ヴァイエン・モーべルファブリック) など複数の家具メーカーと協働し、実用性と装飾性を併せ持つ作品を生み出しました。 彼の代表作は「Razor Blade Chair(レイザーブレードチェア)」に象徴されるように、彫刻的な曲線・装飾的な背もたれ・重厚なオーク材を特徴とします。 バロック的なモチーフと北欧モダンのシンプルさを融合させた独自の美意識は、同時代のデザイナーの中でも際立っており、実用家具でありながら彫刻作品のような存在感を放ちます。 キャビネットやサイドボードなどの収納家具でも深い彫りや構築的なフォルムが特徴的です。 長らく詳細不明のデザイナーでしたが、近年ヴィンテージ市場で再評価が進み、特にオーク材の彫刻的作品は独創性とデンマークの職人技の高さを体現しているため、コレクターの間で高く評価されています。