1930-2009Hanne Kjærholm(ハンナ・ケアホルム)はデンマークを代表する建築家のひとりです。デンマークの伝統を生かしたモダンなスタイルとして世界中から注目されました。1988年にはMargot and Thorvald Dreyer Foundation(マーゴット&ソーヴァルド ドライヤー財団)の建築賞を女性として初めて受賞しました。翌年にはデンマーク王室アカデミーの建築学校の女性初の教授に任命されています。彼女のキャリアで最も美しい作品と呼ばれているのが、夫ポール・ケアホルムの自邸です。自邸はハンナ自身が設計を行い、その空間で使われている家具はケアホルムによってデザインされました。その空間には日本の建築様式や民藝にも興味があったことがもあり、細部のディテールや調度品からも感じられます。
また彼女の娘のクリスティーヌは現在もテキスタイルデザイナーとして活躍しています。