1918-1999Bengt Ruda（ベント・ルーダ） は、スウェーデンのインテリア・家具デザイナーで、20世紀中頃の北欧モダンデザインを代表する人物の一人です。 1918年に生まれ、ストックホルムの芸術工芸学校で学んだ後、舞台美術やグラフィックの分野でキャリアをスタートさせました。 1940年代後半からは家具デザインに注力し、特にスウェーデンの家具ブランドIKEA（イケア）との関わりで知られています。 ルーダは、1950年代にイケアの初期デザイナーのひとりとして参画し、当時としては斬新なモダン家具を多数手がけました。 彼のデザインは、機能性・コストパフォーマンス・美しさの調和を目指しており、量産可能でありながらスタイリッシュなフォルムを追求しています。 特に直線的なラインや斜めに配置された脚部など、独自の美学が随所に見られます。 代表作の一つ"Grill（グリル）チェア"は、軽やかなフレームと木製スラット（格子）による背と座が印象的な椅子で、彫刻的でありながら実用性の高いデザインとして評価されています。 Bengt Rudaは、スウェーデン・ミッドセンチュリー家具の発展に大きく貢献し、大衆に良質なデザインを届けるという北欧デザインの理念を体現したデザイナーといえるでしょう。
